本部御殿と流派の系譜

本ページでは、本部御殿の家系と、本部御殿手・本部拳法の伝承系譜を示します。

 

本部御殿は、第二尚氏王統から分かれた琉球王族の家柄です。一方で、本部御殿手および本部拳法は、単なる血縁関係だけでなく、師弟関係によっても伝承されてきました。

 

そのため、下の系図では、血縁関係と武術の伝承関係を区別して示しています。

 

○数字は本部御殿手の系譜、通常の数字は本部拳法の系譜を表します。また、実線は血縁関係、破線は師弟関係を示しています。

本部御殿手は、本部朝勇から上原清吉を経て、本部朝正へと伝えられました。一方、本部拳法は、本部朝基から本部朝正へと伝えられています。

 

このように、本部朝正は、本部御殿手と本部拳法の二つの系譜を受け継いだ人物として位置づけられます。


日本傳流兵法本部拳法の系譜

次の系図は、日本傳流兵法本部拳法の技術的な伝承関係を示したものです。

 

本部拳法は、本部朝基によって体系化され、その後、本部朝正へと継承されました。本部朝基は、自身の著書や聞き書きの中で、松村宗棍、糸洲安恒、松茂良興作、佐久間親雲上など、複数の先達から学んだことを述べています。

 

ただし、前近代の武術伝承には、今日のような組織的な流派制度や免許制度が必ずしも整っていたわけではありません。そのため、文献によって確認できる師弟関係と、伝説的または間接的なつながりとは区別して示しています。

 


 

参考文献

・本部朝基『私の唐手術』著者略歴、東京唐手普及会、昭和7年

・「武士・本部朝基翁に実戦談を聴く!」『琉球新報』昭和11年11月9 - 11日